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カードローンの利用限度額は、最初に申し込みを行った時点で審査が行われて決定するものです。しかし、カードローンを複数利用するよりも、1つにまとめた方が金利面でも有利になるので、増額申請を行うことも大切です。

限度額の増額方法には2パターンがある

カードローンの利用限度額は、クレジットカードとは異なり自動的に増えることはありません。金融業者からの案内があるか、利用者自身で増額申請を行った場合に審査が行われます。2つの増額方法では、実際に増額申請が通る確率が異なるので、慎重な判断が必要です。

業者から増額案内があった場合

金融業者から増額案内が来るパターンとして、会員サイトへログインした時に増額案内が表示されたり、カードローン利用時に画面上で案内が出たりといった通知が行われます。銀行からの増額案内であれば、期待を大きく持てるのですぐにでも増額審査を受けてみると良いでしょう。

一方、信販会社や消費者金融からの増額案内については、再審査を促す通知や収入証明書の提出を促す狙いという場合があるので、慎重に判断する必要があります。

銀行カードローンとは異なり、信販会社や消費者金融からの増額案内は、再審査を促す性質があるので、増額できるチャンスとは限りません。

利用者が増額を希望した場合

金融業者の利用規約を確認すると、新規契約から半年または1年経過した段階で、利用者自らが希望すれば増額審査を受けることができます。増額申請を金融業者に対して行うと、新規契約時に準じた審査が行われるので、増額審査だと思って申し込むと失敗してしまうかもしれません。

信販会社と消費者金融ならば、積極的に増額申請を出しても良いですが、銀行カードローンについては増額を希望しても計画的に行わなければ難しいでしょう。自ら増額を希望する際には、一定のリスクを覚悟した上で申し込むことになります。

増額審査でチェックされる4つの基準とは?

カードローンの利用限度額について増額申請を行うと、金融会社による増額審査が順次行われます。新規契約時とは異なり、即日審査が行われるとは限らず、数日間は審査結果が出るまでにかかると考えておくと良いでしょう。

増額審査では、4つの基準を満たしているか慎重に審査がされることになります。

カードローンの契約期間(利用実績)

新規契約から半年または1年経過している必要があり、カードローンにより最低利用月数は利用規約に明記されています。

新規契約を行っただけでは、利用実績とは認められず、借り入れと返済の双方について行われている期間が対象となっています。

勤務先や収入などの個人情報に変更はないか

利用開始から一定期間が経過していると、勤務先や収入面で変化が見られるケースが少なくありません。個人情報に変化があった場合、遅滞なく届出がされているかが重要です。

届出がされていない状態で借り入れを継続していると、金融業者に対して良い印象を与えないでしょう。

信用情報を再チェック

カードローンの増額申請であっても、新規契約時に準じた審査を行うために、個人信用情報機関に対して信用情報照会をかけて再チェックが行われます。

過去の取引実績だけでなく、他社の利用状況まで含めたチェックが行われるので、希望利用限度額が大きいほど慎重に確認されることになります。

金融事故を起こしていない

金融事故を起こすと、個人信用情報機関へ異動情報として登録されます。他社で起こした金融事故についても信用情報照会をかけることで確認できるので、増額申請時に金融事故を起こしていないことは必須です。

総量規制に抵触していない(貸金業者の場合)

信販会社や消費者金融は、貸金業法に基づく貸付を行っているので、総量規制に抵触していないか確認が入ります。年収の1/3を超える貸付になりそうな利用限度額設定は行われません。

他社借入の件数が増えていない

信用情報照会を行なうことで、他社申込状況や契約状況が確認できます。過去のデータと比較して、他社借入件数が増えていると、慎重な審査が行われることになるので、増額申請が通りにくくなる点に注意が必要です。

他社の支払いに遅延がない

他社の支払い状況についても、3ヶ月以上の滞納があると、個人信用情報機関へ異動情報として登録されてしまいます。異動情報に延滞事故情報が掲載されているだけで、増額申請は通らなくなります。

資金用途は問題ないか

カードローンでは、借入金の使い道は原則自由とされていますが、資金用途について審査段階で聞かれることがあります。

利用限度額が増えるほど、審査が慎重になるので、新規契約時にはさほど聞かれなかった内容であっても、詳細審査を行なうために利用目的を確認されることが少なくありません。

いくら増額されるの?

カードローンの初回契約時に希望した利用限度額と、増額申請時の希望利用限度額に差が大きいほど増額申請が通るか不安になるかもしれません。

初回契約時に審査通過を最優先として、あえて利用限度額申請を低く設定していた場合には、大幅な増額が期待できます。しかし、最初から大きな利用限度額設定をしていた場合には、増額幅は少ないと考えていたほうが無難です。

消費者金融の場合

新規契約時に希望した利用限度額が、目一杯の金額で申請していた場合には、10万円増額申請できれば良い方でしょう。

貸金業法に基づく総量規制に抵触しない範囲内でしか消費者金融は貸付ができないので、年収増額による総量規制抵触額が上がらない限りは、一気に利用限度額が上がる可能性は低いです。

年収の1/3に他社も含めた借入額が近づいているかどうかが重要です。総量規制による限度額と現在の利用限度額の差額が最大限増額可能な金額となります。

銀行カードローンの場合

銀行カードローンの場合には、銀行側からの増額インビテーションに記載されている金額ならば増額されます。しかし、増額インビテーションを上回る金額の申請を行なうと、増額申請自体が通らなくなるので注意が必要です。

利用者自らが増額申請を行なうためには、収入証明書による年収アップをアピールしない限り難しいでしょう。銀行カードローンの場合には、銀行側から提示された増額インビテーション額がそのまま増額可能額となります。

増額審査へ申し込むベストなタイミングは?

増額審査の申し込みは、タイミングを間違えてしまうと、通過が難しくなることが少なくありません。

特に銀行カードローンでは、銀行側の増額インビテーションがなければ難しいでしょう。しかし、消費者金融については準備を行なうことで増額申請が通りやすくなります。

やはり実績は重要

初回契約時を上回る利用限度額を獲得するためには、継続して借入と返済が問題なく行われていることが重要です。

利用限度額近くまで借入を行なった後で、一度完済をした実績があれば、金融会社にとって利用限度額を増額すれば更に多く借入してもらえると期待できます。1年以上に渡る返済実績と完済実績があれば、増額審査は通りやすくなるでしょう。

増額の際に必要な書類は?

増額申請を行なう際には、源泉徴収票と直近3ヶ月分の給与明細書を準備しておくと良いです。なぜなら、増額申請が行われた時に、収入の根拠となる書類が添付されていれば、審査を行いやすくなるからです。

以前よりも昇給により年収が上がっている場合には、昇給した事実を証明できるので審査では有利です。

増額して金利や返済額が変わる?!

カードローンの利用限度額の増額申請は、借入額を増やすために行われるとは限りません。なぜなら、利息制限法に基づく法定金利は、100万円を超える貸付となると15%にまで下がるので、10万円を超えて100万円以下の18%との差が3%もあります。金融会社によっては、利用限度額と金利は連動しているわけです。

金利が下がることはある?

カードローンでは、利用限度額が100万円を超えるタイミングで、利息制限法に基づく上限金利が下がるため、消費者金融を中心として金利設定が変わります。

最初から15%以下で貸付を行っている銀行カードローンでは、上限金利の影響を受けるわけではないのですが、細かく100万円単位で金利設定を見直している所が少なくありません。

与信力が高い人に対しては、金利面で優遇して利用限度額も高くする傾向にあります。他社も含めて複数の借入を行なうよりも、1社にまとめた方が金利面で有利になります。

月々の返済額が変わることはある?

金融会社が設定している月々の返済額は、残高スライドリボルビング方式が多くの会社で採用されているので、あくまでも最小返済額にすぎません。

月々の返済額は、最小返済額以上ならばいくらでも良いとしている金融会社が多いのですが、基本的に借り入れ残高や限度額に応じて最小返済額の設定は増える傾向にあります。

増額申請で限度額が減額されてしまう場合もある

カードローンの増額申請は、新規に準じた審査が行われるという点を見落としがちです。銀行カードローンにおいては、銀行側から増額インビテーションが届いた場合には、既に銀行側では増額が決定していると考えて良いでしょう。

しかし、利用者から増額申請を行なうと、あくまでも再審査という方針で詳細審査が行われるので、増額だけでなく減額の可能性もあります。

カードを止められてしまうことも!?

利用者からの増額申請を行なって、個人信用情報機関へ信用情報照会を行なった結果、異動情報に金融事故情報が掲載されていると、カードが利用停止となることがあります。

消費者金融については、総量規制の影響により、他社を含めた借入状況から総合的に判断して、総量規制に抵触しないためにカードが利用停止となるケースは珍しくありません。

カードローンの利用限度額増額申請は、返済が苦しい時に行なうものではなく、金利を下げる目的や完済を早めるために借入をまとめたい時に行なう程度が良いでしょう。

まとめ

カードローンの利用限度額は、金融会社との信頼関係により設定される金額です。借入と返済実績を着実に積み上げることにより、一度完済を行なった実績を作れば、増額申請を行なっても認められやすくなります。

銀行カードローンでは、銀行側からの増額インビテーション通知が必要と考えておくと良いです。消費者金融については、返済実績だけでなく貸金業法に基づく総量規制に抵触しないように、他社借入件数を減らしておくようにしましょう。