自動車運転免許の取得は、自動車教習所に通学や合宿することで数十万円の費用がかかります。
教習所に通う世代は、進学や就職を控えているので現金での支出は厳しいかもしれません。
また学生でも自動車運転免許を取得したい人も多いと思いますが、18歳以上で保護者の同意さえ得られれば未成年でも申し込みできるので、賢くローンを組めば早期取得が可能です。
教習所で自動車免許を取得するのにかかる費用は?
自動車教習所によって教習費用が大きく違うのは、元々任意で通う資格学校という意味合いが強いので定価が存在していないことが理由としてあります。
自由競争により成り立っているので、様々な価格があるわけです。
自動車免許の費用の相場は?
自動車免許には、マニュアルとAT限定免許がありますが、市販されている自動車の大半がAT車となっている現状では、教習費用が2万円程度安いAT限定免許を選ぶ人が増えています。
通学の場合には、マニュアル教習で33万円~38万円といった費用の自動車教習所が多く、カリキュラムや追加教習を考えるとプラス数万円程度大目に見積もっておくと良いでしょう。
自動車免許の取得は、年齢的に若いほうがスムーズです。年齢があがるにつれて、取得費用もかさんでいく傾向にあります。30万円を超える取得費用は高額ですが、少々無理をしても取得しておきましょう。
運転免許ローンの月々の支払い額や分割手数料はどれくらい?!
運転免許ローンを利用した場合に、月々の返済額はどのぐらいになるのかシミュレーションして把握しておく必要があります。
毎月の支払いが少ないと返済しやすいですが、少なすぎると手数料が多くなってしまうので注意しましょう。
支払回数 | 毎月の支払額 | 支払総額 | 内分割払手数料 |
---|---|---|---|
36回 | 11,030円(初回) 10,100円(2回目以降) |
364,530円 | 64,530円 |
23回 | 15,320円(初回) 14,800円(2回目以降) |
340,920円 | 40,920円 |
17回 | 19,930円(初回) 19,400円(2回目以降) |
330,330円 | 30,330円 |
13回 | 25,770円(初回) 24,800円(2回目以降) |
323,370円 | 23,370円 |
手数料率は実質年率13.2%です(1回払いの手数料はナシです)。
[参考]エポスカードの運転免許クレジット

月々の支払い額だけじゃなくて支払総額の確認もポイントよ。
短期の免許取得を目指すなら合宿免許もある
自動車教習所へ通学する場合には、授業のコマを取得するためにスケジュールを立てて、3ヶ月程度通って免許取得を目指すことになります。
短期間で自動車運転免許を取得する方法として、マニュアル車16日、AT限定14日で取得できる合宿免許があります。
集中的に教習を受けることができるので、合宿所に相部屋で入れば食事付きで20万円~25万円程度で済みます。
ホテルに宿泊したり個室を利用したりすると、差額代がかかるので30万円を超えますが、合宿免許のメリットとして追加教習が必要となっても追加料金なしというケースが多いです。
まるわかり運転免許ローンの仕組み
自動車教習所へ通う費用として、40万円前後の費用を用意する必要があるので、現金一括払いができない場合には分割払いの運転免許ローンを組むことになります。
運転免許ローンには、支払い方法を色々とカスタマイズできるローンもあります。
支払い回数だけでなく、在学中に教習所に通って就職してから支払いを始めるスキップ払いのようなプランも可能です。
一見同じに見える運転免許ローンには、業者により特徴があるので、比較しておくと選びやすくなるでしょう。
18歳以上で保護者の同意があれば、未成年でも本人名義で申し込みできる運転免許ローンもあります。

頭金も不要で1回~36回の分割払いができる運転免許ローンが一般的です。

とくに学生に人気があるのは、自由に支払い開始月が選べるスキップ払いね。
一般的な免許ローンの申し込み手順
運転免許ローンは、現時点で手持ちの現金がなくてもローン審査が通れば、すぐに教習所に入校できます。
ここでは、面倒な契約書の記入が不要なWEB申し込み手続きの流れを解説します。
運転免許ローンの申し込み
資料請求時などに「ローン希望」と伝える。WEB専用の申込アドレスを送信
信販会社より「申込み用のURL」を送信。WEBで申込み
URLにアクセスして必要事項を記入。記載内容を元にWEB審査が行われます。本人確認の電話
信販会社より「本人確認の電話」があります。本人及び親権者の承諾
信販会社からの電話に出られるようにしましょう。本人確認後、ローンの審査が始まります。審査完了のお知らせ
信販会社より「審査完了の電話」があります。
※審査完了の連絡まで申込み日から約5日間かかる場合もあります。
教習所の運転免許ローンの特徴
教習所の運転免許ローンは、教習所が提携している信販会社が行っているローンです。
Webや電話での申込みなら手続き簡単で、スピード審査を実施しているケースがほとんどです。
クレジットカードの審査と同じ基準で行われますが、金利設定が10%台といった信販会社のローンにしては低めの設定が行われていることがあります。
しかし、教習所によって提携度合いや信販会社自体が異なるので、必ずしも審査に通るとは限りません。連帯保証人を必要とするケースも多いので注意が必要です。

ネットや電話で申し込みをすると面倒な契約書の記入をしなくてもOKなの。
銀行の運転免許ローン
銀行が取り扱う運転免許ローンは、低金利という点では最も優れています。
中には1%台の金利設定が行われている銀行もあるので、目的別ローンの審査に通るならば最も低金利で借りられます。
しかし、低金利な運転免許ローンほど審査基準が厳しいので、他に借り入れがなく安定した職業に就いていて勤続年数が長いといった条件を満たしている必要があります。

大手銀行の運転免許ローンの場合には、未成年や学生が本人名義でローンを組むのは難しいです。親名義でローンを組んでもらうことになります。
信販会社の運転免許ローン
信販会社の運転免許ローンは、金利設定が13%程度と高めに設定されているので、クレジットカードの審査には通るけれども銀行の運転免許ローンは厳しいと考えている人に向いています。
また信販会社の運転免許ローンは、審査完了までの日数が即日から数日程度と比較的短いというメリットもあります。
教習所の運転免許ローンでは信販会社を選べないので、自分で信頼できる信販会社を選択したいと考えているならば、信販会社を指定できる運転免許ローンを選ぶと良いでしょう。
信販会社によって銀行引き落とし日が異なるので、月末が給料日にも関わらず毎月27日引き落としをされては困る人に向いています。
大学生協の運転免許ローン
大学生しか利用できない大学生協の運転免許ローンは、金利設定が9%前後と低く設定されている特徴があります。
未成年であっても親権者に連帯保証人となってもらうことで利用可能ですが、大学生協が指定した合宿免許にしか利用できないといった制限があるケースが多いので、通学で免許を取得できないことが少なくありません。

大学生協の運転免許ローンは学生証も必ず必要になるわ。
自動車免許ローンの審査に落ちるケース
自動車運転免許ローンは、目的別ローンとなるので金利が低めに設定されていることもあり、一般的なカードローンよりも審査が厳し目に設定されています。
審査が厳しいローンがあることを承知していれば、1社に落ちても原因を考えて次を申し込むといった切り替えもえもできます。
学生以外で安定収入がない
社会人でありながら、安定した収入がなければ、貸金業者が行っている自動車運転免許ローンの審査には落ちてしまいます。
自動車運転免許ローンの金額は、30万円~40万円といった、さほど高額なローンではないので、正社員ではなくとも契約社員や派遣社員であれば、審査に通る可能性はあります。
アルバイトやパートであっても、自ら安定した収入を説明できる収入証明書の提出をしてしまったほうが審査に通過する可能性があります。

収入証明書の取り方については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
どうやって入手するの?収入証明書の種類と取り方をわかりやすく解説
過去に返済の遅延・滞納歴がある
自動車運転免許ローンの審査では、個人信用情報機関へ信用情報照会が行なわれます。もし過去の返済遅延や滞納歴が異動情報に登録されている場合は、審査に通ることはありません。
目的別ローンは一般的なカードローンよりも低金利な貸し付けが行われるので、審査基準が厳しくなりがちです。
他社での借り入れが多い
銀行以外の自動車免許ローンを利用すると、信販会社は貸金業法に基づく総量規制の対象となっているので、他社からの借入額と合わせて年収の1/3を超えてしまう場合には、審査に通りません。
自身の年収と他社借入残高から、総量規制に引っ掛からないか確認する必要があります。
審査に落ちたら柔軟な審査の金融機関を検討する
自動車免許ローンには、銀行だけでなく信販会社も各社参入しているので、最も審査が厳しい銀行の運転免許ローンに落ちてしまったら、柔軟な審査を行っている信販会社や消費者金融系も検討してみると良いでしょう。
主婦やアルバイトでも自動車免許ローンは組めるの?
主婦やアルバイトであっても、収入がある場合には自動車免許ローンを組むことは可能です。
信販会社の運転免許ローンについては、総量規制による影響があります。配偶者の扶養控除内で働いている場合については金額上限に注意する必要があります。
一方、専業主婦については本人に収入がないので、信販会社の運転免許ローンを組むことはできません。銀行の運転免許ローンであれば、配偶者の収入証明書を提出することで組むことが可能です。
一手間かかりますが、低金利融資を受けられるという点を重視するなら、銀行の運転免許ローンも検討してみましょう。
未成年の学生が自動車免許ローンを組むには保証人が必要?!
未成年者は親権者の同意がなければ自動車免許ローンを組むことができません。
加えて本人に収入が十分にないことが想定されるので、一般的なカードローンよりも審査基準が厳しい目的別ローンという特性から、連帯保証人を求められることが多いです。
親権者の同意と合わせて連帯保証人となってもらえれば、未成年の学生であっても自動車運転免許ローンを組むことは可能になります。
基本的に18歳以上であれば、未成年でも安定収入があれば、本人名義でお金を借りることが可能です。原則的に保証人は不要ですが、審査結果によっては保証人を求められることもあります。

バイクの普通自動二輪車免許であれば、高校在学中でも教習所に通って取得できるので検討している人も多そうです。

メガバンクや都市銀行などの教習所ローンの場合は、未成年や学生だと本人名義では無理なケースがほとんどよ。親名義でローンを組むしかないわね。
カードローンなら保証人不要で自動車免許費用を借りられる!?
目的別ローンは、利息制限法で定められた上限金利をはるかに下回る低金利で融資が行われるので、審査が厳しくなる傾向にあります。
10万円を超えて100万円以下の法定金利は18%ですが、目的別ローンでは数%から13%と低金利となっています。
一方カードローンならば、銀行系と消費者金融系で金利や審査基準が異なりますが、消費者金融系カードローンならば保証人が不要です。
銀行系カードローンであっても、保証会社として指定された信販会社が入るので、保証人を誰かに頼む必要はありません。
運転免許ローンの審査が厳しい場合には、柔軟な審査を行っているカードローンで、自動車教習所費用を借り入れして通学すれば良いでしょう。
まとめ
自動車免許ローンは、教習所自体が貸し付けを行っているものではなく、提携信販会社が行なう目的別ローンです。
目的別ローンは、一般的なカードローンよりも低金利融資が行われるので、審査基準が厳し目に設定されており、場合によっては連帯保証人が必要となることもあります。
連帯保証人が必要だったり、審査落ちしたりした場合には、柔軟な審査を行なうカードローンを利用して自動車教習所費用を用意すると良いでしょう。