*アフィリエイト広告を利用しています

金欠状態でお金がないときにクレジットカードの現金化が目につくこともあるでしょう。

カードローンを利用できれば問題ないのですが、審査で落とされてしまうのではないかと言った不安から、より手軽な方法を選択してしまいそうになっても不思議ではありません。

しかし、クレジットカードの現金化は違法性もあるので、利用する際は相当な覚悟が必要です。

クレジットカード現金化の仕組み

そもそも、クレジットカードの現金化はどのようなものなのかを知らなければ、「なぜ違法性があるのか?」も分かりません。まずは、その仕組みを解説します。

キャッシュバック方式

クレジットカードの現金化を行っている業者が販売している商品をクレジットカードで購入し、その商品ごとに設定されている還元率で現金を得る方法です。購入した商品は自分のものになります。

キャッシュバック方式の場合、最短1時間以内で現金化できる可能性が高く、すぐに現金が欲しいという人に向いています。

ただし、次に紹介する「買い取り方式」と比べると、換金率が低めに設定されている場合が多く、且つ「不必要な商品の処理に困ってしまう」といった問題もあります。

買取屋方式

現金化業者が指定する商品をクレジットカードで購入し、その商品を受け取った後に現金化業者に郵送するなどして渡す必要があります。

買取方式では、購入する商品は金券やギフト券、電子マネーなどが多く、クレジットカード会社に疑われやすいという特徴があります。

また、商品を購入して受け取るまでの時間、受け取った商品を現金化業者に渡すまでの時間がかかるため、現金化するまでに数日~数週間を要し、すぐに現金が欲しい場合は使いづらい方法です。

ただし、換金率が高めに設定されていることが多く、キャッシュバック方式と比べて割りの良い方法です。

クレジットカード現金化って違法なの?

「クレジットカードの現金化は犯罪です」と言ったポップを目にしたことがある人も多いでしょうが、厳密に言えば「グレーな存在」です。

ではなぜ、違法だと言われるのかを見ていきましょう。

クレジットカードの現金化は違法だと断言するのは難しい

たとえば、プレゼント目的でギフト券などをクレジットカードで購入し、プレゼントする必要がなくなったので金券ショップに売ったという場合、結果だけをもれば、仕組みは現金化そのものです。

しかし、現金化を目的として金券を買っているわけではなく、あくまでも結果的にそうなったに過ぎません。

新幹線の回数券のような換金性の高い買い物をクレジットカードで行う場合、クレジットカード会社が疑惑も持つ可能性は高いのですが、その状況だけをみて「違法である」と断定することは困難です。

ただし、頻繁にそのような状況が認められる場合は、仮に必要な買い物をしているだけだとしても、利用停止や解約となる可能性があるので注意が必要です。

クレジットカード規約に違反する

そもそも、クレジットカードの利用規約には「換金目的での利用を禁ずる」と言ったことが明記されています。

仮に違法性のない現金化の方法だったとしても、それはあくまでも違法性がないだけの話でクレジットカード契約を継続できると保証するわけではありません。

実態を把握されない限りはペナルティを受けることもありませんが、万が一、事実が発覚してしまった場合は「規約違反」としてペナルティを受けることになります。

クレジットカードの現金化は、三井住友カード、JCBカード、クレディセゾン、楽天カードなどのカード会社でも違反になりますし、日本クレジット協会でも注意喚起が行われています。

Dr.フランチェスカDr.フランチェスカ

クレジットカードの現金化は、規約で禁止されている完全にアウトな違反行為よ。

[参考]日本広告審査機構:クレジットカード「現金化」は違法な商売の広告ではないのか?

クレジットカード現金化が規約違反になる理由って?

ショッピング枠を現金化する行為が規約違反になる理由としては、キャッシング枠とキャッシング枠とでは審査基準が異なるというものがあります。

通常のクレジットカード審査より、自由に使えるキャッシングの審査は貸金業法などの影響で厳しくなる傾向にあります。

つまり、カード利用者がショッピング枠を現金化することは、カード発行会社を騙す行為とみなすこともできるのです。

クレジットカードの現金化が危険な理由

違法性がない場合があるとはいえ、社会的に「クレジットカードの現金化は違法です」と言った認識を広めようとしているのには理由があります。

それは、「悪質行為に遭遇するリスクが高い」からです。

実際に日本クレジットカード協会だけでなく、消費者庁や警察庁でも注意喚起が行われているのが現実です。

あすかあすか

業者がクレジットカードの現金化を看板をあげて堂々と営業してるから安全な気もしますが、実際はどうなんでしょうか?

超高い手数料!金利ゼロなんて真っ赤なウソ

現金化を目的として10万円の商品を購入し、90%の還元率で9万円の現金を手に入れたとします。

この時、あらかじめ把握できている10%分は手数料や利息と認識することは難しくありませんが、そこで話が終わるわけではありません。

10万円の商品を購入する体で9万円の現金を得たとしても、クレジットカード会社への支払い分の10万円は残ったままです。

早ければ翌月には10万円の請求がくるため、1か月間9万円を借りて10万円を返済する状態になります。

9万円の借金に対して10万円を返済するわけなので、実質的に月の利息が1万円と同じです。

月の利息割合=1万円/9万円≒0.11(11%)
年利=11%×12か月=132%

このように、実質的な利息(実質年率)はカードローンの比にならないほどの暴利です。

Dr.フランチェスカDr.フランチェスカ

クレジットカードの現金化は、最も損をする借り方だわ。

クレジットカードの現金化は返済が困難!?

クレジットカードの現金化を利用する人の多くは、消費者金融でお金を借りることができなくなった人です。

法律で定められた利息で借りたお金が返済できない人が、法外な利息で手にした現金の返済は困難になるのは明らかです。

クレジットカードの現金化を考える前に、中小消費者金融など柔軟な審査をしている業者をあたってみましょう。

クレジットカードにはキャッシング枠という機能がついています。このキャッシング枠は、貸金業法に定められた利息で借入れできますし、利用者の返済能力に応じて限度額も設定されます。

犯罪に巻き込まれる可能性も

クレジットカード現金化業者の中には、非常にクリーンな方法でサービスを提供している優良業者もいるようです。

しかし、すべてがクリーンな業者というわけではなく、中には犯罪行為を目的とした悪質業者も少なからず存在しています。

クレジットカード現金化の危険性

  1. 商品を購入したのに入金されない
  2. 『別に換金率の良い業者を紹介する』などと言われ紹介料を請求される
  3. クレジットカードの番号で勝手にカード決済される

詐欺にあう危険がある

商品を購入したのに現金化してもらえない場合もそうですが「換金率90%」と、うたっているサービスを購入したのにもかかわらず、何かと理由を付けられて50%程度の還元率に下げられてしまうようなケースもあります。

クレジットカード現金化の利用で逮捕者は出ていませんが、現金化業者のなかには逮捕された事例があります。

逮捕の理由は、低すぎる換金率と違法な取引内容が原因だったようですが、利用する場合には業者選びも慎重になる必要がありそうです。

クレジットカードの現金化のリスクを考えてみてる

ここまで現金化業者に関するリスクを紹介してきましたが、仮にその問題を解決することができたからと言ってすべての問題が解決できるわけではありません。さらに問題となる可能性があるのは、契約しているクレジットカード会社との関係です。

クレジットカードを解約させられる

すでに紹介した通り、「換金目的のクレジットカード利用は規約違反」になるため、それを理由に契約を解除される可能性があります。カード会社は、その事実を証明する必要がありますが、頻繁に現金化を利用する行為はリスクが高いです。

利用料金の一括返済を求められる

また、それと合わせて利用残高の全額を一括返済するように求められる可能性もあります。現金化以外に使ったショッピング枠やキャッシング枠まですべてを請求されるため、非常に高額な請求になりやすいです。

現金化業者を管轄する法律が今のところない

現金化業者は、それぞれ「景品表示法」「古物商営業法」などにより管理されています。あくまでも健全な現金化業者に限りますが、いずれのサービスもそれぞれの法律の中では適切なものです。

しかし、「実質的な貸金業者である」などの理由から、出資法の上限金利を超える暴利であることが問題視されていて、「出資法違反」の名目でキャッシュバック型の現金化を行った男が逮捕されたケースもあります。

現金化で作った借金は自己破産時に認められないケースも

自己破産をする時には、「破産法」に基づいて破産が妥当であるかどうかを裁判所が判断します。

致し方ない理由で負った借金ならば、破産、つまり免責許可が下りる可能性が十分にありますが、破産法では「免責不許可事由」というものが明記されています。

たとえば、「パチンコに使う目的の債務は免責されない」「浪費によって負った債務は免責されない」と言った規定が明記されていて、その中に、クレジットカードの現金化は免責不許可事由に該当すると認識できる内容が含まれています。

クレジットカードの現金化は裁判官の心象も悪くなるので、他の債務整理でも影響がでる可能性があります。

あすかあすか

自己破産については下記の記事で詳しく解説しています。

その自己破産ホントに大丈夫?絶対に知っておくべき自己破産のデメリット

まとめ

結局のところ、「合法」という意味で安全に債務を負うのであればカードローンの方がおすすめです。

審査も不要で、すぐに現金を受け取れる点でクレジットカードの現金化を選択したくなる気持ちは分かりますが、その結果、負うかもしれないリスクを考慮すると、決して賢明な選択だとは言えません。